Makoichi

殺人カメラのMakoichiのレビュー・感想・評価

殺人カメラ(1952年製作の映画)
3.3
設定だけで考えるとホラー方面と思いがちだが「恐怖」を完全に取り除く事に成功している。
全体的にコミカル。

冒頭から芝居である事を強調、死の表現もコメディ色を強くし、主人公の行動理由も基本「善」の思考…最終的には間違いに気付く。ラスト(オチ)ではフォローも入り、悪魔も憎めない存在として描かれる。

善とは何か?悪とは何か?
教訓的なテーマが中心にあり、「神」や「悪魔」といったワードがあるものの、そこまで宗教色は強くない。
エピローグでは、何を伝えたかったのかを明確に言葉で表現してくれている。

…実にこの作品は分かりやすく優しい構成なのだ!

ちょっとしたお色気もあるものの、狙い過ぎた表現もなく、あくまでも喜劇の範疇。

総合すると、教育番組で放映してもいいのではないかと思うくらい、子供にも安心して観せられる構成なのだ。

…そうなると、ちょっとタイトルで損をしてるんじゃないか?とも思ったり〜w
Makoichi

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