このレビューはネタバレを含みます
カメラで撮った者を殺せるという、悪魔にもらった力を善用しようとする紳士の話。何が善で何が悪か。
まるでデスノートの元祖のような話。
何度も階段が登場するこの舞台は、まさに当時のヒエラルキーを具現化したような舞台である。
高地には金持ちが住み、下水道の普及していない不衛生な下部には貧乏人が住み、金持ちのためにうんざりするほど階段の上り下りを繰り返す。
非現実的な物語の中にネオリアリズモを取り入れたロベルト・ロッセリーニの傑作。
挙手したまま死んだ人のために特注した棺桶とかユニーク。