【人間なんてこんなもの】
戦後間もない時期のイタリアが舞台のモノクロ映画。
写真屋が得体の知れない男と出会い、奇跡を起こす能力を授かるけれど・・・
最初のあたりは当時のイタリアの世相、例えば貧し…
とある街にアメリカ人一家が越してくるのだが、一家の行く先々で人々の邪な欲望が露わになり、それゆえに「殺人カメラ」を持った正義感の強い男に殺されていくという話で、アメリカに対するロッセリーニの複雑な…
>>続きを読む「人物が映った写真をさらにカメラで撮ると、その人物が写真のポーズのとおりに死ぬ」という設定に何か意味を見出したくなるのは、特に意味が無ければ面白くないからかもしれない。
ビーチへ向かうアメリカ人を街…
写真をカメラで撮ると本人がその写真の通りに死ぬという力を謎の老人に授けられた純粋な写真屋が街の悪徳を正すためにひとをその力で殺しまくるのだが、度が過ぎたことをしすぎて破滅…と思いきやの喜劇ハッピーエ…
>>続きを読むもしも聖人が現代に蘇ったら、という仮定の元に構想されたブラック・コメディだそうな。『神の道化師 フランチェスコ』(50)、そして『ヨーロッパ1951年』(52)も“聖人”を描いたネオ・リアリズモとい…
>>続きを読むロッセリーニの画面の中に役者さんの全てを落とし込む力強さに圧倒される。ドイツ軍とアメリカイギリス連合軍が争ったというとても不安定な場所で善を求める主人公は殺人だけを重ねて具体的にどうなりたいのかがわ…
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