アラン・レネの観る
友人の劇作家死去とお別れ会の知
らせが旧知の俳優(本人として演じ
る)に届く。
皆集まると故人の遺言らしきビデオ
流れ彼が書き演出したギリシャ神話
ベースの恋愛ドラマの公演許可申請
が届いてるのでＯＫか否か皆で判断
してくれとの話
申請して来た劇団の芝居をスクリーンで
の鑑賞会
出席者は皆過去に同芝居へ故人の演出で
出演経験有る役者ばかり
スクリーンの芝居に観客だったはずの皆
の芝居が所々すり替わる
主演カップルを過去に演じた役者は二組
なので背景を変えて同じ台詞が繰り返さ
れたり敢えてスクリーンと観客の台詞を
繰り返したり
とても面白い
観客が演じてはいますがあくまでも観客
で内なる役者の魂や故人への思い出を
映像化しているのは誰でも分るが観客で
ある事をことさら強調してる
言ってみれば映画ならではの嘘を強く
アピールしてるのに嘘と思えない映画の
マジック
この熱い嘘がフィルムの芝居と重なって
重層化したドラマ素晴らしいです
観客としてのドラマもまた
上映会終了後にもまさかまさかの展開で
甘い夢を見た出席者は現実に引き戻され
るかの様
嘘演じた役者達も本当に過去に演じてる
風に見えるけれどどこまで真実なのか？
総て嘘ならさらに面白いかも
８０歳にしてこれだけの撮るレネはやは
り凄いな～ということで
