せびたん

惨殺のサイケデリアのせびたんのレビュー・感想・評価

惨殺のサイケデリア(2013年製作の映画)
3.5
なんだろう、普通におもしろかったです。

主人公はかなりのクズです。刑事みたいなんですが部下を上司に売るわ証拠品を握りつぶすわでチームの雰囲気はめちゃめちゃ悪くなっていきますし。おまけに家庭では父親としての責務も放棄してますし。でも出世はしたいみたいなんですよね。

この見事なまでのクズっぷりをにやにやしながら見てました。なんていうか見ごたえのある本格派のクズでした。
映像は陰影が多くてけっこうきれいでした。日本の80年代の雰囲気がしました。

オチも意外性があってよかったです。アジア映画ならではのオチではないかと。せつなさというかかなしさというか複雑な感情がじわっときました。

テンポが早いのも好きでした。
その分、説明不足になってるところ?説明を省いているところ?があったり、どう理解していいのか分からないところもありましたが、2時間かけて懇切丁寧にやられるより90分でまとめてくれたほうが私の好みにあってます。

私の好みに合ってるということで3.5にしましたが、ひいき目なしでも水準以上の映画のような気がしたんですが…どうなんでしょうか…(・_・;)
映画を観てる気分になれましたし。あと主人公の同僚の女性がかわいかったですし。ケリー・フュという香港の役者さんみたいです。
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