けろ

五番町夕霧楼のけろのレビュー・感想・評価

五番町夕霧楼(1980年製作の映画)
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金閣寺の金
燃え盛る炎と布団の赤
遊女達の肌の白
日本のトリコロールだ

戦後、美しいものを善しとする価値観を受け入れたいが受け入れきれない、同時にその美しいものに受け入れてもらえない自己との葛藤。そういう区切りの世代の苦悩が、金閣寺放火事件を巡ってそれこそ映画や文学やいろんなもので描かれて来たけど、この映画はそれらを全部ひっくるめてごちゃ混ぜにした感じ
遊郭の規模感や、荘厳さも吉原や島原に比べて五番街はとても小さくて、すごく狭い世界で、だからこそ金閣寺が燃える炎が大きく見える気がした
こーれが近所なのまじ胸アツすぎるな
八つ橋の友子のモデルらしいけど、いつもいや結構エグくないか?まじ?というきもちになる
修学旅行生の手提げの中に夕霧楼の片鱗があるのやばい
けろ

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