ちんたろう

消えた画 クメール・ルージュの真実のちんたろうのレビュー・感想・評価

4.1
クメール・ルージュがプノンペン入りし、都市住民たちが農村へ下放される
ポル・ポトの夢想に従い学者も放逐した無謀な田園国家計画など上手くいくわけもない。それに巻き込まれた幾多の人の将来や命は奪われた。
そこに居たリティ・パン監督自身の少年時代を土人形で再現し、その時の状況や心理状態を語る。淡々とした語り口は深い絶望や悔恨と怒り、諦念めいたもを感じた。

この馬鹿げた革命でカンボジアは時間を損失し多くを喪った。帝国主義を目指し道を間違え他国を巻き添えにした日本が喪失したのと違う喪い方だった
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