モ

消えた画 クメール・ルージュの真実のモのレビュー・感想・評価

4.1
誰かのために、祈りを込めて鶴を折るように、虐殺による犠牲者たちが眠っている土で人形を作る。
とてつもなく、強い祈りだ。

鮮明な記憶をその人形で表すこと、それは癒しであり、思想への抵抗でもある。思想は人それぞれが、選べなければ思想ではない。

翻訳のせいなのか、文章が曖昧(詩的すぎる?)なところがあってそれだけ勿体なく感じた。

それでも伝えたいことが、しっかり伝わってくる良い作品だった。
モ