うめ

消えた画 クメール・ルージュの真実のうめのレビュー・感想・評価

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惨殺された人々が眠る水田の土で作られた人形
それを使いクメール・ルージュは語られる
当時の為政者が残したフイルムしか残っていない今
そうする事で
己の思いを
奪われた人の無念を
伝えるために


これは映画であって映画ではないと思う
渦巻く作り手の執念というか
ドロドロとした形にならない何かを感じるのです
淡々と紡がれているからこそ
だから
これを私はこの作品を映画として評価することが出来ない
実際に経験した人の言葉は
知識で作られたイメージなんて叩き壊す
言葉になんかならないほどにジワリジワリ苦しさが伝わってくる


世界には
耳を傾けるべき人が
肝に命じなければいけない事が
たくさんある
うめ

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