ヤックル

消えた画 クメール・ルージュの真実のヤックルのレビュー・感想・評価

5.0
ポル・ポト政権下のカンボジアを、監督自身の経験を基にクレイアニメーションで描いた異色のドキュメンタリー作品。
歴史の暗部を描いたドキュメンタリーとして『アクト・オブ・キリング』と言う強烈な作品が公開されたが、こちらも強烈な作品だった。

クレイ人形に代弁させる以外に当時のカンボジアを語る術がないほどに、何も残っていないと言う現実がただただ恐ろしかった。
生気のないクレイ人形がこれだけ雄弁に語るのは当時のカンボジア国民もクレイ人形そのものだったのではと感じた。

映画としてどうこうではなく、描かれている内容が凄まじいの一言に尽きます。
観ておく価値は十分にあると思います。
ヤックル

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