胸糞とは違う陰鬱な作品かな
市川由衣の裸も(銭湯良かった)
濡れ場も何回も観たいほど素敵だった
脚本・演出から何となく読み取れるのは、
感情の高ぶりで物を投げる自己愛
居場所の無さからくる彼女の隙間を埋める存在を必要なものとして強く求める
嘘が付けない誠実さを盲信する表現皆無な男子
親(自分)の価値観こだわりを強制する偏愛
弟への思いから振り回す勝手な姉的正義
市川さんも池松壮亮も、
まだ精神的なゆらぎのある年齢を
上手く表現出来てると思う
ただ、
三島の本で主演男優の造形を補完したり、
喫茶店で「まちぶせ」を流して時代背景を説明するのは稚拙じゃないかと思う
観る人に、これくらい理解してよねという演出が透けて見え甘えにしか見えない
愛やセックスのカタチは様々だと思うが、
自分の性癖は他人の地雷ということで
ミクロな世界の価値観の相違を、
海というマクロで帰結するのは王道なのかもしれない
エンディング「泣くかもしれない」は好きです