真一

海を感じる時の真一のレビュー・感想・評価

海を感じる時(2014年製作の映画)
2.9
好きじゃなくても構わない。
カラダ目当てでも構わない。
だから一緒にいてほしいー。

本作品は、クソな先輩男子を
好きになってしまった
「重い彼女」の物語です。

時代は1970年代。
舞台は、太平洋を望む
房総半島の港町にある
県立高校の新聞部。

重い彼女の恵美子(市川由衣)。
クソ男子の洋(池松壮亮)。
延々と続く、生々しい性描写。
こんな「愛のカタチ」は
ありか、なしかー。
意見が割れる映画です。

ちなみに私は「なし派」です。
カラダ目当ての相手と一緒にいて
心は満たされるだろうか?
どんどん惨めになるだけでは?
こんな疑念を拭えないからです。

※以下、ネタバレ含みます。

本作品で恵美子は、最後に
見知らぬ男に抱かれることで
洋への「復讐」を果たします。
恵美子は洋を憎んでいたのです。
だからこそ、恵美子がなぜ
洋にカラダを任せていたのが
不思議でなりません。

市川由衣さんの体当たり演技は
印象に残りました。
ただ、あそこまで濡れ場シーン
を盛り込む必要があったのだろうか
という思いはあります。
エロ描写でヒットを狙った感は
否めません。

恵美子が洋にぞっこんになった
背景を、もう少し丁寧に
描いてほしかったです。
真一

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