めずらしく、辛口御免。
池松くんが好きなので、観ました。市川由衣ちゃんが体を張ったのは分かるけど、市川由衣でなければダメだったと感じさせるものは正直無かった、、かな。見終わった直後なのでもしかすると後から何か残っていくものがあるのかもしれないけれど。
池松くんが唯一見せる後半の食事シーンの可愛らしい笑顔と、「め!」の一言だけで、池松ファン的には元取れますが。笑
体の関係でしか繋がりを得られない女の子の胸の内にある空虚さ、これをもっと見る側に伝える手段はあったと思う。『SHAME』ではsex後のやるせなさ、これがなんだっていうの?っていう虚無感を見終わった後にしっかりと感じとることができたから。
まあ本作は女性ですし、セックス依存症の話とはまたひとつ違うわけで、好きな相手という特定の相手に対して身を差し出す話ではあるんだけども。
劇中の古臭い言葉遣いも違和感があって浮いていたし、お母さん役の人の演技が浮いてたな笑。。なんか再現フィルムかなにかみたいだった。池松くんのお姉さん役の人の演技もひどかった。。
あのお母さんからは市川由衣のキャラは生まれないやろ!とツッコミたくなったし笑。
体だけでもいいってつきまとう女を、ひたすら疎ましがってたはずの男が、一体どの段階から心変わりするの?
それを見る側に伝えるためには、カメラワークで、ふたりの目の会話、そこから読み取れる心情の変化や濡れ場シーンでの表情をもっとクローズアップで撮るべきだったと思う。全体的な映画の色合いも、もう少しビビッドなところがあってよかったんじゃないかな。
辛口になりましたが、池松くんは好きです。以上。