Donatello

ヘラクレスのDonatelloのレビュー・感想・評価

ヘラクレス(2014年製作の映画)
3.7
この映画の公開にあたり「昔からヘラクレスをやってみたかった」とかなんとか言ってたドウェイン・ジョンソンさんに「そんなリップサービスしちゃう世渡り上手なザ・ロックなんか見たくない」とか勝手に思ってたんですが、割と真剣にヘラクレスやりたかったんだなと観た後思いました。

もうね迫真。無駄に迫真。
他の役者さんが抑えた演技をしてるわけではないんだけれども、狂気の120%ヘラクレス。
モノホンの超ヘラキリィースですよ。
ベビーオイルの香りとは無縁の百戦錬磨感。
所々ネタを織り交ぜてるのに、軽口とか叩いちゃうのに目が笑ってない全然。
ぐらいの迫真。

リドリー・スコット監督作品群を観た後だったりすると、「しょぼっ!兵士の数しょぼっ!」とか思えますけど、よくよく考えたらどうでも良いんですね。
どうせヘラクレスが倒すんだから。
1万でも10万でも一緒です。
なんならスパルタ兵300人のかわりにテルモピュライ守れます。1人で。

広報の罠で、野獣軍団と戦う神話的なファンタジー映画だと思ってたら、予想外に人間ドラマだったっていう。
まぁ内容はベタながら、良作だったのではないかと。
なにより評価したいのはエンドロール。
最近たまにある影絵的な映像ですが、劇中の「伝説は仲間と作った」という意味のネタバレをそこに持ってくるとはなかなかニクい演出。
思ってたより楽しめました。
ただ続編は要らないです念のため。
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