このレビューはネタバレを含みます
ゆるコンピュータラジオから。
コンピュータが生まれる前から、アルゴリズムを作った人、アランチューリングの功績、エニグマの解析。2000万時間かかる暗号を解析し、ww2のドイツ戦を2年短縮。14000人を救った天才数学者。
孤高の天才というキャラにふさわしく周囲と衝突するが、クラークという女性との出会いでコミュニケーションも暗号みたいなもんだってなもんで一気に周囲との関係性が改善するのすごい。
安っぽい恋愛モノではなく、天才が周囲と融和していくプロセスがテンポ良く描かれていてとても良かった。
そして結婚してりゃ実家に帰らなくて済むという後押しでプロポーズするのもいいし、同性愛をカミングアウトしてちゃんと振られに行くのもいい。感情的な扇動ではなく、きちんとコミュニケーションを介して物事が進んでいくのは、かなり丁寧な作りだなと感じる。
あの機械はコンピュータ以前のものらしく、何をすれば求める解が得られるか、というコンピュータの本質が剥き出しになったモノてあるらしい。すごい。
同性愛が当時は罪であったというのなんでやろかという感じ。イギリスは…キリスト教だからかな…アダムとイブから始まってるもんな…。
チャーチルも気になるな、なんでチューリングの手紙一本で中佐?より権限わたしたんや
暗号が解析できたことを隠し通す戦いというのもまたすごい。スパイ機関が入手元をでっち上げるという二重工作、手が混んでいる。でも確かにそうで、暗号配列を変えればすぐにまた別の解析が必要になる。
総じて面白かった