とんでもない偉業を成し遂げたのにとんでもない不遇な目に遭った天才の話。
それは天才の故か?同性愛者の故か?
「普通」から外れて生まれ生きることは苦難しか生まないのか?
「普通」という言葉が何度も出てくるが、彼は「普通」に生まれて「普通」に生きたかったのかもしれない。
クリストファー(同級生)の思い出に支えられ、クリストファー(マシン)と生きることだけを望んだアランが、その自らの想いによって少しは幸せな時を過ごせていたのならと願わずにはいられない。
難解な暗号解読が本筋のストーリーなのに難しい言葉は全く出てこず、人の想いや感情をしっかりと描いていて、悲しい結末をエンドロールの映像が救ってくれる不思議な映画でした。
辛いことがあったらエンドロール目当てでまた観ようかな。