2014年アメリカ、イギリス。第二次大戦中にイギリスの情報部でドイツの暗号解読作戦エニグマを成功させ、コンピュータ科学の創始者の一人とされるアラン・チューリングの生涯を描いた実話を元にした映画。数学の天才であり、同性愛者かつアスペルガー症候群らしい主人公をベネディクト・カンパーバッチが演じる。実話を知っているとそれほど驚きはないが、チューリングの苦悩が伝わってくる演技・演出はさすが。クリストファーと名付けた大がかりな暗号解読機を小道具で作っているだけでもすごい。同性愛が違法とされていた時代がイギリスでもそう遠くない昔だったことを改めて思い出さされる。
