MubaoMasato

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のMubaoMasatoのレビュー・感想・評価

5.0
「イミテーションゲーム」
ドイツで作られた暗号機械エニグマ。これを解読するには24時間以内に解読せねば、暗号が変わってしまう。そして、ノーヒント。だから、解読するのに2400万年掛かるとされる。この難問にアランと仲間達が挑む。

アランは中々図太い性格ですね。リーダーになりたいから、チャーチルに手紙を送ったり、才能が無い奴は切る。そして、10万ポンドの資金を提供してもらい、エニグマを解読するために機械を手作業で自身が作る。
だが、その機械の名は主人公の愛した親友。
だが、その機械は何年もエニグマを解くことは出来ない状態であった。
それに怒り狂う軍部。それを守る仲間達。主人公は最初凄い嫌な天才から、彼女のお陰で仲間と接したいという可愛い天才に変わっていった。

そして、エニグマの解読は想像の斜め上で解いたが、それを解いて戦争に活かしてしまうと、ドイツにバレて、エニグマの設定が変わり、全てを無に帰してしまうから、黙ったままで戦争の被害を少し抑える方向に変えてしまう。だが、死者は出てしまう。これは答えの無い選択だ、合理的だが、感情はYesを押していない状態であった。

そして、戦争は終わったと思ったが、アランは同性愛者であった。今では権利を認められつつあるが、この当時は犯罪であった。
そして、アランは逮捕され、同性愛を矯正するために、女性ホルモンを注入し、二度と天才的な頭と身体は復活できない状態であった。

その翌年主人公は自殺。毒入りリンゴを持ったままであった。
友と仲良くするために買ったリンゴ、そしてニュートンの元に落ちたリンゴ。全てが繋がった最期であった。

最後に証言台に立った時、彼はエニグマを解き、戦争を二年短縮し、早期に戦争を終わらせ、戦争にも勝利をさせた。この時、彼は自分は戦争の英雄ではないと証言をしていた。この映画でも、暴力を好んでいない。

では、貴方に問う。
アランは、犯罪者か?英雄か?天才か?機械か?怪物か?
この答えは無い。
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