自分は「第二次世界大戦時における銃後のブレーン」についての話がかなり好きだということに気づいた。本作も然り。
オッペンハイマー観た時も思ったけど、前線とは遠く離れた場所で戦況を大きく変えた人たちがいたというのは非常に興味深い。「事件は現場で起こっている」とはよく言ったものだが、果たしてそうなのだろうか?という疑問を投げかけてくる。実世界においてもいわゆる「現場」と、そこから遠く離れた仕事をしている人、どちらもなくてはならないのだとぼんやり思った(何かと両者は対立しがちだが)。
終盤で、ジョーンが新しい夫からもらった指輪を見てアランが「僕があげたのよりずっと良いやつだ」と言ったシーンが一番好きだった。