Mimi

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のMimiのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ軍の世界最強の暗号「エニグマ」解読に挑んだ、アラン・チューリングの話。主演はカンバーチッチ。

“時として、誰も想像しなかった人物が、想像できない偉業を成し遂げる”

ノルマンディー上陸作戦も、恐らくはホロコーストも、予定調和的に起きたものだとしたら、現実はあまりにも残酷だ。嘘に嘘を塗り重ねて、勝利のための犠牲を生んだ戦争。エニグマ解読の結果として戦争終結は早まったというが、果たしてそれは本当だろうか?この話自体、どこまでが本当でどこまでが嘘なのだろうか…?

エニグマ解読以外にも、天才や同性愛者として生きるチューリングの苦悩も描かれていた。「嘘をつかない人生が1番だ」というセリフは特に印象に残っている。

彼のおかげで今の「コンピュータ」がある。戦争によって技術が飛躍的に進歩したのは皮肉だが、これだけは本当ではないだろうか。そう思いたい。
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