このレビューはネタバレを含みます
全く期待もせず、予備知識もなく観に行ったらまさかの大当たりでした。
こういうタイプの実話映画って、普段あまり観ないんですが、実はこれ最高に切ない青春映画でした。
ベネディクト・カンバーバッチ演じる天才数学者が、僕の好きな絵に描いたようなアスペルガー症候群の天才で、主人公の行動ひとつひとつが予測不可能でクレイジーで面白いんですよね。
この映画が実話の戦争映画だけど、エンタメとしてダレず、爽やかささえ感じさせるのは、カンバーバッチの演技力によるところが大きいと思います。
そしてアスペルガーで天才である以上に、彼は性的にもマイノリティで、完全に魂が孤独なんですよね。それでも女性を愛したこと。マシンに付けた名前の意味。そして俺はいったい何者なのかという問い。結末。
泣きました。
そしてこれが実話ということ、それが最近まで隠されていたということに衝撃を受けました。
いい映画。