最後の最後で「えっ!?」となる作品。
確かになかなか面白い(大どんでん返し…とまではいかないかもだけど笑)。
本作を鑑賞すると確かに
「正義ってなんだろう」
「法廷ってなんだろう」
という気持ちにもなる…。
法廷とは本当に正義を守るところなのか、我々がいま法廷の場で聴かされている事は真実なのか、何もかもが疑わしく感じてしまう。まさに〈砂上の法廷〉。
監督のコートニー・ハントは映画監督でありながら弁護士の資格も持っているらしい。なかなかとんでもない御方だ!
その弁護士監督は本作で〈裁判で最後に勝つのは陪審員の同情を勝ち得た者であり正義ではないかもしれない。だとしたら貴方はどう感じますか。〉という問いを我々に投げ掛けているようにすら感じる。
それぞれの証言や思惑によっても左右され、法廷とはこれ程までに脆いのか。
真実を見極めるための法廷は嘘で塗り固められた茶番劇の舞台だったのか。
『誰もが嘘をついていた法廷』
嫌だよ……そんなの。
でも実際にあるかも…だよね。
だとしたら法廷って何なの…。
やっぱり嫌だよ…そんなの。