Ryoko

砂上の法廷のRyokoのネタバレレビュー・内容・結末

砂上の法廷(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなか良かったのでは?
法廷シーンに盛り上がりがないと言われていますが、実際の裁判もあんな感じで粛々としているんではないでしょうか?法廷ものには派手さは求めません。ルイジアナというローカル感もよかった。
依頼人の利益か?真実の追求か?というテーマと思いきや、複雑に人間関係が絡んでおり、事件の結末が思わぬ方向に行きなかなか面白かった。
サスペンスでありながら法廷という場の脆弱さみたいなものを突いていると感じた。この事件においても「正義」というものが居場所を失っており、法を司るはずの弁護士が法をうまく利用して罪から逃れようとしている。法廷という場であれ結論を出すのは真実よりも人間の情?それをどう突くかで結末が変わる。自分が陪審員ならどんな結論を出すのだろうか。たとえなんらかの結論を出せたとしてもそれが正しかったとどうやって納得することができるのだろうか。
レニー・ゼルヴィガーについて。生活感が滲み出て一筋縄ではいかない「秘めた女」がぴったりだった。旦那を殺したのはキアヌだけど、ぜったいレニーがたぶらかして殺させたに違いない!
最近のレニーは容姿がどうこう言われていますが頑張ってほしい。久々のブリジットもとてもたのしみ!
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