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バベルの学校のmiharuのレビュー・感想・評価

バベルの学校(2013年製作の映画)
3.5
大学のバリアフリー映画上映というイベントで視聴。初めてZoomで映画を観ました!少し前に「12ヶ月の未来図」という映画を観て、フランスの移民、教育について興味を持ったのでぴったりな内容でした。かなり似てる内容だったけど、生徒と先生より、生徒たち同士の議論、クラスの絆を描いていた印象。

まさに「世界の縮図」のようなクラスで、肌の色や言語だけではなく、様々な「違い」を示している映画でした。家庭環境、学力、フランスに来た理由、母国への思いなど。日本ではあまり考えたことがない宗教の捉え方、教育の機会、人種での差別について。
均一化するとか馴れ合うとかじゃなくて、こんなにも違うからこそ、自分という存在が、私・あなたという「個」が価値あるものであると気付くこと、多様性とはこういうものなのかなと思いました。

最後先生が生徒たちの将来を語るシーン、希望に溢れてていいなあと涙が出ました。簡単に可能性は無限大だとかは言えないけど、彼らの将来の選択肢を一つでも増やせるように、一人一人に向き合う先生の姿は素晴らしかった。

学生の映画で登場した「違いと共通点」について。こんなにも違う私たちの共通点ってなんだろう。じっくり考えてみたいなと思いました。
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