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毛皮のヴィーナスのmarikologyのレビュー・感想・評価

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)
3.5
二人の会話だけでもスリリング。でもそれ以上に、舞台と映画の、そして「演じること」と「演じてないこと」との境界が溶けて行くさまを、なおも演じる二人に見せつけられる、という屈折した恍惚がたまらない。そうやってもてあそばれる客席のまなざしが、作品の前提条件に含まれているかと思うと、劇場で観られて良かった。

それにしても、最近立て続けに観ていた80歳前後の巨匠たちの新作が、挑発的なものばかりです。
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