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不良姐御伝 猪の鹿お蝶のcatmanのネタバレレビュー・内容・結末

不良姐御伝 猪の鹿お蝶(1973年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

1973年公開。劇中に二度ある池玲子の大立ち回りが最高にカッコ良くて唸る。タランティーノがパクるのもむべなるかな。序盤のそれは入浴中に急襲されて始まる大バトルで、雪の降る中庭で長ドスを全裸で振り回し、迫り来る男共をひらひら舞う様に次々と斬りまくる。ここのスロー映像がめちゃめちゃ美しい。えっこんなに早いタイミングでクライマックス?もうこれ以上に良い画は撮れないだろ!と心配になるくらい。だがしかし洋館を舞台にしたラストは更に気合いが入っていて、一切の台詞を発せず、全身に返り血を浴びて真っ赤になりながら見事な殺陣と鋭い眼力で長尺の死闘を演じ切る池が素晴らしい。何というカリスマ。そしてここで掛かるジミヘンのFoxy Ladyそっくりの劇伴が最高で、テンションがブチ上がる。音楽は荒木一郎。全般的にカメラワークも見事。BRAVO!!!!
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