尿道流れ者

不良姐御伝 猪の鹿お蝶の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

不良姐御伝 猪の鹿お蝶(1973年製作の映画)
4.0
殺陣には様々な種類があるが、雪の降る中全裸でおっぱいを揺らしながら刀を振り回すなんてものはこの映画だけだろう。返り血で染まるおっぱい!刀の軌道よりも乳首の軌道を追いかけてしまうが、ポルノなのでそれはそれで正しい見方だと信じたい。

少女時代に殺された父親がダイイングメッセージとしてのこした、猪・鹿・蝶の3枚の花札。それを頼りに、大人になった姉御は復讐をする。誰が仇かも分からないままに話は二転三転し、思いもよらぬ方向で登場人物が絡み合う。
ポルノにしてはというと失礼だが、単純に面白い。舞台美術もこっていて、サイケデリックな匂いも漂う。

主演の池玲子の魅力がまさに脂の乗ったという感じで、眼光の鋭い美人とそのおっぱいを見ることができるだけて筆舌し難い感謝の想いで胸がいっぱいになる。
おっぱいの刺青、そこにかかる血しぶきなんて反応しなければ即去勢ものの組み合わせ。

雪の舞うラストシーンの美しさは、池玲子の強さを対比していて、とても叙情的な趣き。