様々な要素を入れた「ごった煮」的なプロットで、普通に楽しめるコメディ。
よく言えばエンターテイメントに徹しているのだが、やはり欲張りすぎで焦点が定まっていないのが残念。
いらないシークエンスも多く、個人的にはもっとコメディに振ってほしかったところ。ロマンスパートは特に邪魔に思える。
落としどころは綺麗にまとめてしまっているが、村人がその後どうしたかとか、財宝はどうなったかとか、派遣した企業の汚職はどうなったとか、ヒロインの記者としての成功はどうなったとか、けじめをつけてほしかった伏線が全部放棄されているのはちょっとフラストレーションがたまる。
エンドロールで一瞬で良いからこれらの結末を見せてほしかった。
まぁ、基本的にさっと観てパッと忘れる部類の作品なので、それなりに満足はできるだろう。
余談。
食事のシーンがドン引き。
ギャグとしての演技、演出なのだろうが、全員口いっぱいの食べ物をほおばり、はみ出ていて、そのまま喋っている。
「笑い」より「汚さ」「気持ち悪さ」の方が先に来てしまい、とても笑えるものではない。
その後の、隠れて食べているのを誤魔化すために、口で咀嚼した物をカバンに吐き出し、いなくなったらそこから手づかみで食べるってのも、吐き気がしてくるシーン。
昔のドリフの食べ物系のコントが日本では今はNGなのだが、それよりひどいと思えたのは私だけか・・・・
あ、あと、悪役の悪霊。
そんなとこでケチな財宝守っているより、その乗り移ったり、物を動かしたりできる力を使い、世界征服した方が早いぞ!笑