かなりよかった、、、
最後のエセ牧師の言葉が全てだと思う。
人を信じきれない哀しさと信じたいという哀しさが、あの娼婦との最後の夕食にあらわれてた。
この話の人間たちはみんな負け組で、そうであるが故に放浪している。街とは肌が合わない。彼らの間で繰り広げられる信頼や信用とは違った、というか信頼も信用もない、だけれど血の通った人間関係はとてもいい。そこには一抹の悲哀があるものの、自由である。
一人の男の冗談のような喜劇に、なんだか少しだけ救われたような気がする。少なくとも綺麗事ばかりかかれた、説教じみた聖書や祈りの言葉よりかは、多くの人間を救い、生きたいと思わせるだろう。