ノラネコの呑んで観るシネマ

ダイバージェントのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ダイバージェント(2013年製作の映画)
3.3
最終戦争後、人々が性格テストで五つの“派閥”に選別される世界を舞台にしたティーン向けSF。
まあ明らかに「ハンガーゲーム」の二匹目の泥鰌で、教科書的にきっちり作られた物語の構造から、ちょいイモっぽいヒロインのルックスまでよく似ている。
主人公の心情に寄り添った話なんで、感情移入は出来るが、そもそも何で派閥化=平和なのかとか、ダイバージェント(異端者)は何で恐れられ狩られるのかとか、世界観がかなりアバウト。
結局戦争起きてたし、異端者も一時的にはコントロールされてたもんね。
これまた三部作だったらどうしようと思ったが、続編への含みを残しながら一応完結はしている。
「ハンガーゲーム」と違って、こっちは一つの街の派閥間抗争と、スケール感はだいぶ落ちるので、話のボリューム的にはこの位でちょうど良いかな。