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アオハライドのかずシネマのレビュー・感想・評価

アオハライド(2014年製作の映画)
2.5
原作未読、アニメも未見。
中学〜高校くらいでは、役者を変える程はルックス変わらんと思うん。
特に女の子の場合は。

別に何があった訳でなくても昔とキャラが違うって、この歳頃なら普通に経験あると思うんやが。小→中、中→高でキャラが違うってさ。
だから、まず取っ掛かりの部分でそれがそんなに疑問に思う事?と思う。
自分だってキャラ変してるのに。
あと「男子の前では喋れない、その結果モテる」くらいなら、ぶりっ子認定されないと思う。

双葉と悠里が、友達を失うかもしれないという恐怖の中でもお互いの気持ちを宣言し合い、辛さも隠し、フェアでいようとする様子、修子が私は中立だと宣言する様子にはとても好感が持てた。

だからその分、成海との2人だけのシーンでの双葉の言動は、成海を一方的に排除しようとしていてフェアではなく、底意地が悪く見えて自分は嫌いだった。
付き合ってもいないのに何だあれは。
成海も性格は良くは無かったが、そもそも双葉がいきなり感じ悪く接したのだから感じ悪く返されるのは当然じゃね?と思う。
コウの考えを確認すらしていないのに、今、目の前にいる成海に対して、貴方のせいで彼が過去に縛られてるから解放してあげて…なんて言うのは「貴方は過去の人だから消えて」と言っているに等しく、あまりに失礼過ぎる。暴言だと思う。
なのに何故あんなに被害者意識が強いのか…。
というか、成海でなくコウに言えば良いのにな。
ここで双葉への好感度が下がった。

そして「誰かを忘れる為に押して来てくれる人と付き合う、その人の気持ちを利用する結果になっても自分の傷が癒える事を優先する」ってのは実際にも有りがちな事。
やけど、それがあったおかげで双葉がどんどん嫌なコになっていって、目も当てられないと思った。
最初の性格の良さや思いやりは何処に消えたんだ。
こういう性質のキャラが主人公で且つ主人公にとって全てが上手く回る話はちと辛いなぁ…こういうの昔から自分はずっと変わらず苦手やから、もう根本的な事が合わんのだと思う。
まぁもう全部コウが悪いわ(?)
原作はそんな事ないのかもしれんけど。

この手の作品では有りがちやけど、主人公とその相手よりも、やっぱり周りの友達の方がいい人に思う。

事故キスの場面はシュール過ぎて吹いた。
最後の方の長崎の景色はとても綺麗だった。
また、出演している女優さんが皆可愛かったのも救い。


あのパンを売ってたおばちゃんみたいな性格の人が小学生の頃担任だった事がある…マジで理不尽の塊で地獄みたいだったわ。
子供過ぎてあんな風に正論で詰めて謝ってくださいとも言えないし。
忍耐力はついた気がするけどなw
この作者さんの作品(「思い、思われ〜」→「ストロボ〜」→こちらという順で観た)、基本的にはコテコテの少女漫画なのに、妙にリアリティのある「ん?」と思う人が登場する率が高くて…プチトラウマみたいな事を刺激されるw 何なんやろかw
人間観察の賜物なんかな。
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