このレビューはネタバレを含みます
「桐島、部活やめるってよ」とほとんど地続き感覚で観られる。私は東出昌大のファンです。
20才を少し過ぎた本田翼と20代半ばにさしかかった東出昌大と高校生を演じるには「撮影できる最後のチャンス！」といったタイミング。
基本的に馬渕洸 (東出昌大)が吉岡双葉(本田翼)を振り回す構図。しかし「なぜ振り回されるのか」の理由はなかなか深く容易ではない。
この二人が主人公のドラマなのだが、一番重要な役回りは小湊亜耶(吉沢亮)だろう。元は思いを寄せる村尾修子(新川優愛)へのアピール目的の行動であったのが、実際煮えきらず理不尽に見える洸への苛立ちと、双葉への義侠心のような気持ちに突き動かされた「おせっかい」の数々だが、問題解決の役割を担っている。
それにしても双葉に立ちはだかる最大のライバル成海唯(高畑充希)は本田翼とグレードが違いすぎて誰もが「勝負あった！」と思ったに違いない。
しかし本作は実際に高校生が観たがると思う映画なのかなという疑問はある。
