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ミッシング・ポイントのtorakoaのレビュー・感想・評価

ミッシング・ポイント(2012年製作の映画)
3.5
人種または国籍による偏見や差別。それだけを根拠に被疑者とされる理不尽。平和ボケしてるのか全く思いもよらなかったことなので、この作品で知ることができたのはよかったと思う。

たったそれだけで?米国の捜査機関怖えな。と思うのは今に始まったことでもないが、過去のことだと言い切れないのがまた。そういう不都合そうなことを隠蔽しないところは「自由の国」らしさかなと思うけども。
世界のリーダー的な先進国といえど捜査に用いられるものがどれだけ進化しようと、根底にある発想や思い込みがアナクロなままではどうしようもないんだなー。
と思う一方、スーパーで中東の人に遭遇してちょっと怖いと思ってしまったことはあるので自分にも偏見や差別意識が皆無ではなく、そういうものの拡大解釈がこれで、主人公を傷つけているのは自分のような感情ではないのか。と思い、見てて辛くて申し訳ない気持ちにもなった。

主人公が大変イケメン。ゲームか漫画から抜け出てきたみたいな整いっぷり。
リーヴは特筆するようなものがあった記憶は特にないけど見応えあったし、彼出演作でなければ観なかったと思うので、ありがとう。
まー私はライトなコメディに出てる彼が見たいのだけど、出てくれたところで日本に入ってはこないだろうし、重いのばっかりなイメージになってしまうのは致し方ないんだろうな。

吹替入り。
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