すいか

ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」のすいかのレビュー・感想・評価

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夏休み4本目。
「10万分の1秒の音響映画祭」にて

劇団☆新感線の中でも超人気作である五右衛門ロックの3作目!こちらは「R」シリーズといい、オリジナルのROCKの楽曲が生バンドで演奏され、劇中歌が多数あるシリーズである。
本作は8年前、実際東京で観劇していて、その時はけっこう騒々しいイメージで疲れた記憶があった。それが音響調整のおかげか、いい感じに調整されていて落ち着いて楽しめた。

ゲストは三浦春馬、蒼井 優 、浦井健治、高橋由美子 、村井國夫、麿 赤兒という顔ぶれ。ゲスト俳優と、古田新太、粟根まこと、橋本じゅん、高田聖子、右近健一、河野まさとといったベテラン劇団員との絡みも見どころである。 Rシリーズのため、歌って踊るシーンがかなり多いが、本当俳優さんってなんでもできるのな…っていうくらい上手で、見応え抜群だった。
とりわけ輝いていたのは、やはり三浦春馬だろう。演技、殺陣、ダンス、歌。どれをとっても当時22歳だったとは思えない、すごいクオリティだった。今でも時折2019年のキンキーブーツのゲネプロの映像をYouTubeで見返しそのたびに彼の歌唱力とダンスに驚愕するが、そりゃそうだ…と思う。22歳で既にこの域なのだから。唯一無二の、存在だったんだなあ。観劇当時は、え?!三浦春馬ってダンスと歌すごくない?!と思っていただけだった。悔しい…もっと観たかった。

コロナウイルスの影響で、あんなふうに大勢で歌って、踊って、叫びまくる「R」シリーズは、しばらく観られないだろう。寂しいけれど、今回の企画のように素晴らしい音響の中で、こういう過去作品を鑑賞できたことに、感謝である。
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