リンコロシネマ

ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」のリンコロシネマのレビュー・感想・評価

4.3
天井桟敷や黒テントなどのアングラ演劇が好みの人は別として、大衆向けのメジャーな演劇が好きな人にとってはこのシリーズに間違いはないです。

現在上映中の『薔薇とサムライ2』はスピンオフでありながら天海祐希さんという強烈なワントップに実力派が脇を固める感じであるのに対し、五右衛門ロックは1作目が江口洋介さん&松雪泰子さん&森山未來さん、この作品では三浦春馬さん&蒼井優さんといったスターを配し、その優れた実力を遺憾なく発揮している印象を受けます。

1作目の森山未來さんのタップダンスには度肝を抜かれたが今作も三浦春馬さんと蒼井優さんの歌唱とダンスの素晴らしさには感嘆してしまいました。

蒼井優さんはクラシックバレー出身でありミュージカル『アニー』にて舞台デビューした逸材であるし、三浦春馬さんはダンスチーム「Brash Brats」に所属するなど演技のみならず歌やダンスなどでも類い稀なる素質を見せつけてきた天才であるから、2人ともこの作品でも存分に才能を発揮しているに過ぎないのです。

ストーリーは極めて単純であるしメジャーな劇団のお芝居は鑑賞後に必ずカタルシスを得られるので、あまり演劇に関心のない方でもエンターテイメントを求めるなら是非とも1度は観てほしいです。