あざらし

キーピング・ルームのあざらしのレビュー・感想・評価

キーピング・ルーム(2014年製作の映画)
3.2
「残酷であるほど、早く片がつく。」

1865年、アメリカ南部。
黒人の女性が荷物を運んでいました。途中で犬に吠えられて、吠えかえしていると、それをジッと見つめる馬車がありました。突然、馬車から1人の少女が飛び出して…

男性はみんな戦場へ行き、2人の姉妹と黒人女性のみで暮らしている一軒家がありました。
南北戦争の末期、兵士たちの一部は暴徒化しています。

そんな中、女性であるオーガスタが妹のルイーズのアライグマに噛まれた傷を治すために薬を探して周る行為は、とても危険なことでした。

終始、重苦しい雰囲気の流れる映画でした。
ゆっくり流れる展開が、観てる者の不安を煽ります。

若い娘だというだけで危険な時代。この時代自体がホラーですね。

男たちが一軒家を見つけた時点から急展開が始まります。徐々にスリリングな展開になって来ます。
とても短く感じる映画です。

フィルマークスの評価は低めですが、充分スリルは味わえる映画だと思います。

黒人女性マッドの話す体験談は、まさに現実のホラーでした。

「この世は怪物だらけ。」
あざらし

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