ニャーすけ

仁義なき戦い 代理戦争のニャーすけのネタバレレビュー・内容・結末

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

まず、本作から参戦する新たな主要キャラ・武田こと小林旭の色気が尋常ではない。小林は本来歌謡界でのスターでもあったため、他の小汚い顔の連中(※「真に迫った名演」ということです)の中で良い意味で浮いている。今で言うと福山雅治がヤクザを演じているようなものか。

ただ、本作はシリーズ中最も悲壮感が強い。
それはやはり、渡瀬恒彦演じるチンピラ・猛とその母親とのエピソードの顛末によるもので、そこに深作が込めたテーマを端的に代弁するラストのナレーションが胸を抉る。

「戦いが始まるとき、まず失われるのは若者の命である。そして、その死はついに報われたためしが無い」
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