マイクロソフト製作のビデオゲーム「Halo（ヘイロー）」の世界観をベースにして、計8本のオムニバスを綴っている、企画系アニメ作品。日本のアニメーション・スタジオ6社が担当別に製作している。筆者はゲーム版のシリーズをプレイ済み。
ゲーム版は（本レビュー投稿時点で）2021年度「Halo Infinite」が最新作となっているが、本作は2009年度「Halo 3: ODST」リリース後に発表されたもの。ゲーム版では詳細に語られていない秘話を短編形式で補完している。
「人類が絡むと不毛な戦争が起こる」という法則をテーマに取った、ベタベタな戦場メロドラマ。毛筆タッチの芸術的な映像美から、初期ドラゴンボールをパロっているようなギャグパートまで、エピソード別に製作者の味が出ている。
ゲーム経験者の視点では、救出時点のハルゼイ博士が若者の見た目になっているところが、大きな醍醐味。日本特有の華奢なキャラがヘイローの世界観の中にいる時点で奇妙な感覚に見舞われるが、そういう企画ものだから、これでイイのだ。
