主人公の60歳の既婚女性が40前の独身男性と不倫関係に陥るストーリーが、いかにアムールの国とはいえ、さすがに‥と思った記憶はありますが、初見のときから嫌いじゃなかったこの映画。何故かなと、再見して感じたのはやはりファニー・アルダンの凄さに尽きるのかなと‥。撮影当時64歳位の様ですが、娘役の若い女優さんよりずっと綺麗。私にとって、カトリーヌ・ドヌーブが永遠に別格なのですが、そのドヌーブもこの年頃はドラえもんのような体型になっていまして‥アルダンのタイトスカートにブラウスをインしてヒールで歩く後ろ姿はまだまだモデルの様だし、ブロンドの髪も豊かでブルーのスリップ姿まで堂々と見せる。
お相手の、女であれば誰でもいい男を演じるのは、ポールバーボーベンの「ELLE」で性倒錯者を演じてた俳優でして！相変わらず変態っぽい感じが上手く出ていました。
それにしても、この主人公は若い頃にはこんな男に死んでも引っかからなかったでしょうに‥ラスト、自分の世界に戻れて良かったですね、という感じでした。
