観ることになったのは、多分、私のフォロイー「紫のみなと」のレビューを読んだのがきっかけなんですが、ジャケ写と題名が決め手だと思います。
と、観るきっかけを確認しなければならないほど、なんで観ることにしたんだろうと考えさせられる映画でした。
素敵なんですが、60歳の女性と40歳の男性の恋愛映画ですよ。
観てどうしようと言うんでしょうか?年寄りの男の私が。
思いあたる点がもう一つありました。
この女優さんのことは全く知りませんでしたが、レビューに「ファニー・アルダンがすごい」と書かれていて、それが気になったことです。
それで確かめたくなったんです。きっと。
彼女はこの時64歳だそうですが、確かにスタイルはいいし、色気も十分、しかも髪がすごく綺麗なんです。40歳の男性と情事を重ねても、なんの違和感もありませんでした。確かにすごい女優さんです。
老人サークルみたいな集まりを使って、そこの若い教師と恋愛するんですから、うまくやればバレずにできると思うんですが、彼女は少女のように一途で、バレバレの状態になります。そりゃあそうでしょう、隠そうとしてるようには見えないし、第一嘘がわざとらしいんです。このことは旦那さんにもしっかり指摘されます。
「浮気は相手ねにバレないようにするのがルールだぞ」
この旦那さん、すごくいい人で、奥さんも決して嫌ってるわけではないのが良くわかります。
若い男性の方はただのお遊び風な感じだったんですが、やっぱり最後は恋愛を感じさせてくれて、それは、良かった気がします。だって彼女にとってはおそらく最後の恋愛でしょうから。しかし、ふと考えると、最後に泣いたのは、そう言う自分を思ってないたのかも知らませんね。彼に対する思い以上に。
いつの日か、夕暮れの浜辺を一人歩きながら、この時の情事を思い出して「麗しき日々」とかなんとか独り言をポツリと言うんでしょう。それでいいんじゃないでしょうか。
2023.03.02視聴93