桔梗F

女神は二度微笑むの桔梗Fのレビュー・感想・評価

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)
4.2
インド発の衝撃ラスト本格ミステリー(;゜∇゜)

コルカタの地下鉄で起きた毒ガスによる無差別テロ事件から2年。
1カ月前に着任以来、行方不明となった夫を捜しにコルカタへやって来た身重の妻は、地元警察と共に捜索を開始するが…

ハリウッド映画の作りを意識した本格ミステリーです(^^)踊りません(笑)※歌はあります

衝撃のどんでん返し&ミステリーゆえストーリーについてはあまり語れません…

原題は「kahaani」(物語)
よくこの邦題思い付いたと思います(^^;

ミステリーの基本、失踪者を探す展開ですが、主人公が身重の人妻、協力者に地元警察の新米警官ラナとバディ探偵もののように謎を解明していきます。

2時間越えの長尺ですが、盛りだくさんな謎、謎でそれでも足りないくらいでした。

謎の核心に近づくにつれ、命を狙われる主人公たち!
間延びがないとは言えませんが、ハラハラのスリリング展開に追いかけっこやかくれんぼと、一応のツボはおさえています。

ミステリーは映画も小説も大好きなので、どのパターンのラストか予想しながら観ました。

清張の「ゼロの焦点」、乃南アサの「涙」、「火車」、「ゴーンガール」、「ラストチャイルド」…など、どのラストでもびっくりしないよう万全の想定をしてても、その上を行かれました(笑)

色々、伏線回収不足や演出ミスなど細かい点でツッコミどころはありますが、ミステリー映画としては水準以上の出来かと思います(^.^)

ネタバレでもないですが、ラストは予想を裏切られたとは言え、某世界的有名女優主演がブレイク前のサスペンス映画と同じオチなので、勘のいい方は気づくかも(^o^)

観終わって思い出すと、出だしから伏線とヒント出しまくりなんですが…スルーしてました。

ちなみにハリウッドでリメイクが決まりましたが(苦笑)、こちらはインドという国ならではの設定じゃないと意味をなしません(;´д`)

百歩譲って日本でなら設定上リメイクできなくないですが、アメリカでは無理です…

ちなみに宣伝文句などの中に「インド初の踊らない本格サスペンス!」とありますが、インド映画には10数年前に、
「ストーミーナイト」というホラー映画に近い、超どんでん返し密室「踊らないミステリー映画」があります(;゜∇゜)

よほどの映画マニア以外にはネタバレにならないと思いますが、同じインド映画「ストーミーナイト」「地獄曼陀羅アシュラ」と本作にはとてつもなく大きな共通点があるのです!(/´△`\)

それは……続く(ウソ)
桔梗F

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