初鑑賞です。
字幕版です。
2時間未満の作品ですが、体感時間はかなり長かったです。
好きな作品ではありません。
ただ、惹かれるところもありました。
①気になったところ
・全体的に単調
基本的に登場人物たちの語りを背景に映像が流れていました。
会話は少なめでした。
そのため、単調に感じました。
リック役のクリスチャン・ベイルさんは色気があって素敵でしたが、あまり作品に興味がもてなかったです。
・リックの悩みが見えにくい
主人公のリックが悩んでいるようではありましたが、関心がもてなかったです。
ケイト・ブランシェットさん演じる女性と子供ができなかったことを気にしているのかなと思いました。
父親や弟との関係で問題を抱えているようでもありました。
ただ、生活自体は問題なく送れているようでした。
また、基本的に誰かしら一緒にいました。
心が満たされているわけではなさそうでしたが、完全なる孤独ではありません。
そうしますと、深刻な悩みに感じにくかったです。
悩みは人それぞれだとは思いますが、リックは苦悩する自分に酔いしれているようにも見えました。
・お相手がどんどん変わっていく
スムーズに入れ替わっていました。
どのように別れたのかがよく分からなかったです。
リックがそれぞれの人と向き合っていないように感じました。
②良かったところ
・タロットカードによるエピソード分け
『吊るされた男』と表示されて、なるほどと思いました。
タロットカードに詳しくありませんが、面白かったです。
そうしますと、原題の『Knight of Cups』もカードのことなのでしょうか。
仮に『カップのナイト』を指しているのであれば、『聖杯たちの騎士』という邦題は誤解を招くものかもしれません。
・ケイト・ブランシェットさん演じる女性とのエピソード
幸せな日々もあったのかなと思わせる苦さがありました。
子供ができなかったことへの言及が印象に残りました。
さまざまな女性が出てくる構成よりも、ケイト・ブランシェットさん演じる女性との出会いから別れまでの物語の方が観たかったです。
・ナタリー・ポートマンさんの演技
リックは「運命の相手かもしれない。」と期待していました。
ただ、不倫なので幸せにはならずに終わりそうと思いながら観ていました。
そうしたところ、どちらがお父さんか分からない妊娠が発覚。
ここで涙を流すナタリー・ポートマンさんの演技が良かったです。
苦しみが伝わってきました。
と書きつつ、「そもそも不倫をしなければ……」とも思いました。
③まとめ
不思議な映画でした。
楽しめませんでしたが、好きなところもあります。
観て良かったです🙇