イケメンが画面を行ったり来たりするのが見たい方、都会や自然を撮った映像の美しさを見たい方におすすめ。
とにかくイケメンが笑ったり苦悩したり美女と絡んだりしてるだけの映画。セリフはほとんどなく、叙情的な詩の朗読が終始続きます。これだけ見ると女性にターゲットを置いてるのかと思いきや、ストーリーや結末は女性にとっては胸糞悪い、反吐が出る内容と現実です。
1人の男の人生を女性を通して描いているのでまぁ現実に近いっちゃ近いんだろうが、この現実が女性にとっては残酷なんだよね。
結局最後は若い女に子供を産ませて「コレが愛です」って。苦笑
ナタリーポートマンの章で堕胎をしたことが示唆されているので少しだけ触れておくと、堕胎はれっきとした人殺しです、ということ。ただ法律で許容されているだけ。目に見えなくても、明確な形はなくても確かにそこにあるんですよね、赤ちゃんが。子供を堕ろす、それはほとんど女の人だけが受ける肉体的、精神的な傷として終わっていく。私は「だから堕胎は絶対ダメ」「男は何も分かってない」とか言うつもりはなくて、その事実は事実としてあるんだということを考えないといけないと思う。
タイトルは『Knight of Cups』
カップ=聖杯=子宮
ではナイトは一体何なの?騎士とは何を守るためのものなの?かっこつけて男をナイトと権威づけるならそれなりの生き方を示す映画にしなければならないのでは?