ゆかちん

ヤング・アダルト・ニューヨークのゆかちんのレビュー・感想・評価

2.9
気軽に観れるコメディかと思いきや、意外と考えさせられる映画だった。

アダム・ドライバーが闇堕ちせず、明るい若者を演っている!と思いきや…。やっぱり!みたいな。でも、それも凄くナチュラルにハマってた。

ナオミ・ワッツ、美人だけど面白くて可愛かった。。ヒップホップ笑

ベン・スティラーの演技は相変わらず感情移入させられてしまう。彼を中心に観てたから、悔しくもなったけど。

最後に、「悪魔ではなく、若いだけさ」ってのは、ああなるほど、と。
私は、たとえ自分が若くてもこういうやり方は許せない性分なんやけども、、、、。

確かに、ズル賢く、他人を利用して、時には蹴落として、成功をおさめる人もいるだろう。
若さゆえ勢いもあるし、自分が大好き!とか。

正直、私はそういうのは引いてしまうけど、見方を変えたら、それが全て悪いとは言い切れない。
その成果で何かをもたらす場合もあるのだから。

そして、ベン演じるジョシュは、アダム演じるジェイミーに利用されてやられっぱなしやったけど、ジョシュたち夫婦は、この件でお互いの大切さに改めて気づき、子供がいないことや自分の作品がうまく理解されないことなど、色々とモヤモヤしたものから解放されたのが良かったなぁとも。

子どもがいないことに負い目を感じる夫婦。
子どもが生まれて幸せそうな親友夫妻と距離ができてしまったことがあったけど、子どもがいたらいたで大変で、とか。最後、全力でジョシュ夫妻を見送りに来てたのが、なんだかんだの友情を感じてよかった。

ジェイミー夫妻に刺激されて若返るジョシュ夫妻やったけど、最後に出てくる「年相応に」というのも、なるほど、と。

うーん、なかなか深い。
ゆかちん

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