Donatello

メイズ・ランナーのDonatelloのレビュー・感想・評価

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)
3.8
観るまでは、割とよくあるありきたりな『ハンガーゲーム』系ティーン向け映画かと思っていたのですが、予想以上に面白かったなと。

ティーンウケを狙うためにティーンエイジャーを主人公に据えるというのも商業的には当然であるとは思うのですが、別にそんな過酷な事を少年少女にさせなくてもよくね?といった、内心「なんだかなぁ〜(阿藤海」という無茶ぶり漂うストーリーの映画が多い中、確かにティーンが主人公になるよねコレはという納得のプロット。

で、迷路のそびえ立つ壁感が凄い。
立体機動装置使う映画かと思うぐらい凄い。
無駄に壁が動く映像表現は唸るものがあって、それだけでもスゴいのに、いちいちトラップが仰々しい感じはなかなか魅せられました。

謎めいた雰囲気もなかなかよろしいかと。

「迷路を題材に映画つくろうぜ」と、よもやそんな軽いノリで作ったわけではないでしょうが、仮にそうだとしても此処までやったらある意味お見事です。

大々的な三部作なだけに大変練られた盛大がオチが待っている事を期待していますが、とりあえずツカミはオッケーだと思いますので、あまり自信がなければ3作目は30年後くらいに公開するつもりで作ると、カルト的映画としての生き残り路線も視野に入るかと思います。
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