このレビューはネタバレを含みます
走行中の列車から飛び出し、窓ガラスをぶち破って建物に侵入する、ディロング鶴田浩二。アクロバティックすぎるし、本来なら格好の餌食なはず。
冒頭、大阪喧嘩祭りにて、嵐寛寿郎を襲撃する殺し屋・汐路章の三…
加藤泰の構図の美しさが、とにかく素晴らしい。
そしてラストで悲恋の対象である富士純子と、凄惨な殺害シーンで対面させるどうしようもない悲劇が良い。
物語は、任侠映画のルーティンで、昔ながらの任侠一家が…
鶴田浩二は東宝、津川雅彦、大木実は松竹、嵐寛寿郎、丹羽哲郎は新東宝、品川隆二は大映と外人部隊で構成された加藤泰監督の任侠映画の初作で佳作。ローアングルを多用した美しいセット撮影が見事で、藤山寛美の拳…
>>続きを読む小津安二郎もびっくりな超ローアングル任侠映画でした。こんなに麗しいヤクザ映画があるんですね。
全体的に情を出しすぎているところ(特にクッサイ歌詞の演歌を挟むところ)が若干陳腐で残念でしたが、映像に…
吹き戻しを咥えた汐路章のルックスがカメレオンのように見える。暴力を予感させる彼の目つきが獲物となる嵐寛寿郎を捉えることで喧嘩祭りの賑わいが明後日の方向に高まっていくオープニングに引き込まれる。
戯け…