けーな

アウェイデイズのけーなのレビュー・感想・評価

アウェイデイズ(2009年製作の映画)
2.8
ワールドカップ・サッカー日本代表、お疲れ様。感動をありがとう。というわけで、サッカー関連の映画をまた観た。と言っても、サッカーのシーンは、全く出てこなかった…。

前回観た作品に続いて、イギリスのフーリガン達を描いた作品だった。舞台は、1979年の、イギリス北西部にあるマージーサイド州バーゲンヘッド。

フットボール(英国では、サッカーと呼ばない)を観に行く若者達が、アディダスの靴を履いて、ナイロンジャンパーとジーンズを着るというスタイルが流行り、そんな若者達をカジュアルズと呼び、文化となった。そんな彼等を描くことで、公開当時、ちょっと話題にもなったらしい作品。

電車に乗って、相手チームの本拠地へ行った際に、その前後に、相手チームのサポーターと喧嘩することを繰り返す。試合に負けたから頭に来て暴れるっていうんでもなくて、そもそも、喧嘩が目的となって、わざわざ電車に乗って出かけて行ってる。自分の街でも、喧嘩してるし、ただただ暴れたいだけのギャング集団。日本で言うところの半グレ集団かな。しかし、そのファッションが、文化とまでなったのが、イギリスらしい。この「カジュアルズ」の前が、「モッズ」らしい。映画を観ながら、イギリスの文化やファションと、その時代背景を照らし合わせると面白いかも。

そんなわけで、破滅的な若者を描いた映画なので、全然共感できなかったけれども、彼らの退廃的な姿も、映画だから、どこか洒落てるように感じてしまったとも言える。イギリスらしい音楽も良かった。最後に流れるUltravoxの「Just For A Moment 」が良かった。

スティーブン・グレアムが出ていて、良かった。イギリス映画を観ていて、彼が出てくると、嬉しくなる。
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