記録。
半世紀近く前の…

史上最も成功した伝説のポルノ映画と名高い本作を遂に観賞。言っときますけどエロ目線じゃないですよ！あくまで知見を広げるためですからね(笑)

いやー、これがビックリするほどおもんない。曲がりなりにも「映画」と名乗るのだからもっとこうちゃんと映画してるのかなと思いきやただのエロビですやん。

不感症でセックスライフを楽しめなかった女性の●●が実は喉の奥にあった！なんてもう心底アホらしい設定は良いと思う。だからこそのこのタイトルやしな。

でもずーっとセックスしてるだけなんですよ。ずーっと。ずーっとよ？下手したら画面の八割モザイクだったりするし。いや、これの何がおもろいねんと。

男性諸氏は分かってくれると思いますが、エッチビデオ見る時って最初から最後まで全部見ませんよね？一方、映画は最初から最後まで観るもんですよ。

これは一応映画と位置付けられていやがるので最初から最後まで観なくてはいけない。苦行やん。

伝説が必ずしも素晴らしいとは限らないことを知るも、果たして僕の知見は広がったのだろうか…

パリ・テキサスを両サイドから咥えてしまった(//∇//)
ヴェンダース、いやナスターシャ・キンスキーごめんなさい。

マニー・マーク風のチープなインストに乗せてオープニングクレジット。
そしてB級の白人ファンクにオバハンへのク＊二が長い。
ピクセルでか目のモザイクで助かった。
その後もブッカーT風のサウンドに3Pだか4Pだかダラダラと続くまぐわいなど真剣に見る気にはなれず。
アリが道端に落ちたアイスキャンデーの棒に群がるのを見ているような気分。
アクロバチックな体位など出し惜しみせずに盛り込んだ意欲は買える。
初めてのディープスロートシーンで流れる何故か訳詞が出ない表題曲のしょうもなさ、鐘の音と花火とロケットのインサート映像からの(ちなみに同じ演出をまたやる)…
いや、もう止しましょう。
頭貫通するはどのディープスロート深度はえぐい。

なんの物珍しさで空前の大ヒットをかましたのかドキュメントを見たばっかりでも理解に苦しむのだが、そこはAVなるものが産まれる前の時代。
未来人から見た感想に過ぎない。

性行為を開けっぴろげに映写する事がフリーダム！という幼稚性や奔放な性を笑い飛ばす精神がクールに映えたのだろう。

裏歴史的記念碑作品という事には敬意を表したい。

“これは上映差止められるわ”

先日、リンダ・ラヴレースの伝記映画を観たついでに、彼女が唯一出演した伝説のポルノ映画である本作を鑑賞した。『ラヴレース』を観た後だと、本編中でのあの行為の裏にはあんなことがあったのかと補完しながら観ることができた。

正直、設定ありきの映画なので面白くはない。ポルノ映画というよりはほぼAVに近く、何せ本国版だとモザイクもかかっていない完全無修正版である。他作品と無理矢理繋いだり存在しないカットを付け足してかさ増ししたことで、全く別物と化したという日本公開版も気になるところだが。何と正式に劇場で流せる部分が僅か15分足らずだったとか。ノーカットで流せないのも無理はない。

女性器にあるはずのあれが喉奥にあったために、男性共のあれをしゃぶり尽くすぞい！というコミカルな設定に加えて、何故か行為中はアップテンポなナンバーが流れ続け、発射寸前になると、鐘、花火、終いにはロケットの発射音で誤魔化すという滑稽な演出は完全に笑かしにきている。そのため、18歳以上の雄であれば、親の居るリビングでスマホの小さい画面で観てもバレないかもしれない。万が一画面を見られたとしても自己責任ということで。