エイデン

呪怨 ザ・グラッジ3のエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨 ザ・グラッジ3(2009年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

“カヤコ”の呪いによる惨劇を唯一生き残った少年ジェイクは、家族全員を失ったショックで心を病み、精神病院に隔離されていた
担当医のサリヴァンに対し、ジェイクは「彼女が来る」、「自分を1人にしないでほしい」と必死に訴えるが聞き入れられない
そしてある夜、ジェイクは原因不明の怪死を遂げてしまうのだった
そのニュースを日本で知った女性ナオコは、それに怨霊カヤコが関係していると確信し、彼女の残した日記を手にある決意を固める
イリノイ州シカゴ
ジェイクが住んでいたアパートは、一家不審死事件があってから気味悪がった住民が次々と退去し、残るは管理人のマックス兄妹と、画家をしているグレチェンのみとなっていた
ある日 マックスの妹リサは、末の妹ローズの世話をグレチェンに任せ、恋人アンディと事件のあった305号室へ入ってしまう
リサはアンディと共にニューヨークへと引っ越す予定となっており、マックスは身体の弱いローズの世話に加えて減っていく入居者のことでアパートのオーナー ブラスキーに責められ、頭を悩ませていた
そんな折 305号室にほど近い303号室に、日本からナオコが引っ越してくることとなる
その頃 305号室のことを怖がって引っ越したブレンダは、突然現れた腕に浴槽へ引きずり込まれ姿を消してしまう
まだカヤコの呪いは消えたわけではなかったのだ



『呪怨』のハリウッドリメイクシリーズ3作目

とうとう監督から清水崇が外れ、これまでも『呪怨』シリーズから関わってきた一瀬隆重がプロデューサーに名を残すのみとなった
前作に引き続き完全オリジナルストーリーかつ時系列トリックも無い
“呪いの家”などの要素も薄めで日本が舞台にもなっておらず、ホラー描写の過激さゆえにR指定を受けるなど、良くも悪くもハリウッドに染まっている印象
前作の展開で呪いがアメリカに拡散し、新たな呪いの家(というか部屋)が出来上がったわけだけど、完全に留学行った友人のSNS久々に見たらキャラ変わってたみたいな感じ

カヤコさん自体もかなりラジカルで侵入してきた人を呪うんじゃなくて元々の入居者も容赦なく呪ってくスタイルになってる
ハリウッド感のおかげか心無しか凶暴な雰囲気で、動きもかなりキモいあたりは好き

更に展開上またもカヤコの家系に関する秘密も明かされる
ナオコがそれを握ってるんだけど、展開的にもありきたりな気もしてそんなに新鮮味は無い
というかそんなに出てきた意味も感じないところもあるけど・・・
ついでに言うとナオコ役の池端えみは加山雄三の娘だったりするぞ
っょぃ

前作の公開時には清水崇もシリーズを終わらせる良いアイディアが無いと言ってて、どうしたもんかという中で製作したこともあって、蛇足感こそ無いものの続編を作った意味もそこまで無いように思う
話がつながっているというだけで話が終着するわけもないので、ホラーシリーズの終わりって作るの難しいことも感じさせる
まあハリウッドに呑まれたにしては、それっぽさを上手く出そうとした痕跡は端々に感じる
汎用な物語ながら普通に観られる作品なので観ましょう
エイデン

エイデン