福福吉吉

呪怨 ザ・グラッジ3の福福吉吉のレビュー・感想・評価

呪怨 ザ・グラッジ3(2009年製作の映画)
2.5
シカゴの一家惨殺事件の生き残りであったジェイクは不審な死を遂げる。一方、事件が起きたアパートの住み込みの管理人マックスは妹のサラやローズと一緒に暮らしていたが、アパートから退去する人が増え、大家から解雇をほのめかされていた。そんな中、日本からナオコという女性がアパートに入居してくる。ナオコがアパートに入居してきたことにはある理由があった。

ハリウッドリメイク第3作
前作「呪怨 パンデミック」の内容の続きであり、本作は前作のジェイクの家族が住んでいたアパートでの話になります。特に前作を知らなくても問題ないと思います。

本作は時系列どおりになっているので、ストーリーは分かりやすいと思います。

まず、前作の生き残りであるジェイクを呪いであっさり死なせてしまうのはどうか、と思った。呪いの怖さを最初に見せようとしている意図は分かるけど、もっと良い描き方はないものか、と思った。

次に、アパートに関係を持った人間に次々と伽椰子や俊雄が襲うこと自体は良いのですが、ネタ切れなのか、恐怖演出のバリエーションが少なくなっているように感じた。そのため、観ているうちに慣れてしまって恐怖が薄れていった。

一番気になったのは、ストーリーとしてリサがニューヨークに行き、病気のローズの面倒をマックス一人が見なければならない話が中心に据えられているが、本作に何のプラスにもなっていなかったこと。せっかく伽椰子と関わりのあるナオコが日本からやって来ているので、こちらの話に重点をおいて描いた方が良かった気がします。結果、ナオコのパートは少なく、詳細な話無くクライマックスに突入して、観ていて「なんだこれ」と思った。

あと、個人的にはナオコの演技があまり良くなかった気がした。海外の人から見たらこれが普通なのかな。

良くも悪くも普通のホラー映画になっている。可もなく不可もなしといったところだ。
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